「毎年、夏になるたびに草刈りに追われてヘトヘト…」 「所有している空き地や敷地の雑草、どうにかして手間をかけずに対策できないか?」
そんなふうにお悩みではありませんか? 春から夏にかけて、雑草は恐ろしいスピードで成長します。放置しておくと景観が悪くなるだけでなく、害虫の発生や近隣トラブル、さらには設備の故障といった深刻な被害をもたらすこともあります。
特に、広大な敷地を持つ太陽光発電所などでは、雑草問題は死活問題です。
野立て太陽光発電所は、「絶えざる雑草との戦い」と言っても良いだろう。特に梅雨明け頃から急速に伸びるので注意が必要だ。
引用:一般社団法人新エネルギーO&M協議会(JOMARE)進化する雑草対策 No.11
今回は、雑草の悩みを根本から解決するための「対策」を探し始めた方に向けて、代表的な3つの雑草対策の手法と、それぞれのメリット・デメリット、そして最新のトレンドまでを分かりやすく解説します。
雑草対策の王道!3つの主な手法と特徴
一口に雑草対策と言っても、その方法はいくつかあります。専門機関のコラムでも、主な対策として以下の3つが挙げられています。
主な対策としては次の3つ。
引用:一般社団法人新エネルギーO&M協議会(JOMARE)進化する雑草対策 No.11
1.生えたら刈る
2.除草剤で枯らしたり、抑制する
3.防草シート等で生やさない
それぞれの具体的な特徴と、メリット・デメリットを見ていきましょう。
1. 「生えたら刈る」(草刈り機や手作業での除草)
最もシンプルで、昔から行われているのがこの方法です。雑草が伸びてきて悪影響が出始めたら、草刈り機などを使って物理的に刈り取ります。
- メリット:特別な資材が不要で、すぐに始められる。薬剤を使わないため環境や周囲への影響が少ない。
- デメリット:根が残るためすぐに生えてくる。夏場は年間2~3回以上の作業が必要になり、多大な労力がかかる。
また、太陽光発電所などの設備がある場所では、以下のようなリスクも指摘されています。
コストが結構掛かること、ケーブル切断やパネルを傷つける危険性が高いこと、などが主なデメリットだ。
引用:一般社団法人新エネルギーO&M協議会(JOMARE)進化する雑草対策 No.11
手作業や業者への依頼に関わらず、長期的に見るとコストと労力がかさむのが最大の難点と言えるでしょう。
2. 「除草剤で枯らす、または抑制する」
最近の雑草管理において、主流となっているのが除草剤の活用です。液剤や粒剤を散布し、雑草を根から枯らしたり、種子の発芽を抑えたりします。
- メリット:草刈りよりも手軽で、広範囲を一度に処理できる。根まで枯らすタイプなら、長期間にわたって効果が持続する(年に2回程度の散布でコントロール可能)。
- デメリット:周囲に農地や水源がある場合、使用できないことがある。
除草剤は非常に便利ですが、ただ闇雲に撒けば良いというわけではありません。
雑草によって薬剤の種類や散布方法、時期などを適切にコントロールしなければ効果が出にくい。うまく使いこなすには知識の習得が欠かせない。
引用:一般社団法人新エネルギーO&M協議会(JOMARE)進化する雑草対策 No.11
生えている雑草の種類(イネ科なのか、広葉雑草なのか等)や、散布する時期を見極める知識が求められます。
3. 「防草シート等で生やさない」
雑草との終わりのない戦いを「終結」させるための最善策と言えるのが、防草シートの敷設です。日光を遮断することで、雑草が光合成できない環境を作り出します。
- メリット:一度敷いてしまえば、長期間(数年〜十数年)にわたって草刈りや除草剤散布の手間が省ける。
- デメリット:初期費用(シート代+施工費)が高額になる。
非常に効果が高い一方で、「初期費用が高い」という理由から、これまでは敬遠されることも少なくありませんでした。
【コスト比較】低圧発電所(約50kW)で10年運用した場合のシミュレーション
では、実際にどれくらいコストに差が出るのでしょうか。引用元のデータを基に、一般的な低圧太陽光発電所で10年間運用した場合の対策コストを比較してみましょう。
草刈りの場合:
一般社団法人新エネルギーO&M協議会(JOMARE)は、低圧発電所の雑草対策について、草刈りは「年間2~3回は必要になることが多い」と紹介しています。
最もシンブルなのが、「1.生えたら刈る」。雑草が生えて悪影響を与え始めたら草刈りする、というもの。エリアや雑草の種類にもよるが、年間2~3回は必要になることが多い。
引用:一般社団法人新エネルギーO&M協議会(JOMARE)進化する雑草対策 No.11
例えば1回4万円と仮定すると、年2〜3回の依頼で年間8万円から12万円。10年間で80万〜120万円になります。
除草剤の場合:
最近の主流は「2.除草剤で枯らしたり、抑制する」という手法だろう。年に2回程度、除草剤を散布することで雑草をコントロールできる。
引用:一般社団法人新エネルギーO&M協議会(JOMARE)進化する雑草対策 No.11
手間、コストとも1.よりは有利だが、周囲に農地があるなど状況によっては使用できないこともある。
JOMAREでは、除草剤は年2回程度の散布で雑草をコントロールする方法が紹介されており、草刈りより手間・コストの面で有利とされています。ただし、周囲の環境や雑草の種類などによって適切な薬剤・散布方法が異なります。
防草シートの場合:
一方、初期費用が高いとされる「防草シート」はどうでしょうか。
例えば、低圧発電所で防草シート敷設に120万円掛かったとしよう。10年保証がついているので10年間雑草対策に追加のコストは不要。ならば1年間12万円で完璧な雑草対策ができる、という訳だ。
引用:一般社団法人新エネルギーO&M協議会(JOMARE)進化する雑草対策 No.11
10年という長期スパン(売電期間)で「年間コスト」に換算して比較すると、実は草刈りを延々と続けるよりも、防草シートの方がトータルコストを安く抑えられるケースがあります。
初期費用の壁を越える!最新の「防草シート」事情
防草シート=初期費用が高い、という常識は、現在少しずつ変わりつつあります。業界では、導入のハードルを下げる画期的なサービスが登場しています。
ある防草シートメーカーが、「10年保証&7年リース」を打ち出したことで、初期費用が高い、というデメリットは解消できる見通しだ。
引用:一般社団法人新エネルギーO&M協議会(JOMARE)進化する雑草対策 No.11
まとまった初期費用を用意しなくても、月々(または年額)のリース払いで高品質な防草シートを導入できる仕組みです。 リースを活用すれば、毎年の「終わりのない草刈りコスト(人件費や業者依頼費)」を、「計画的な防草シートのリース代」へと置き換えることができ、結果的にトータルコストを抑えることが可能になります。
防草シート導入時の重要な注意点
ただし、防草シートを導入する際、絶対に妥協してはいけないポイントがあります。
採用を検査する際には、防草シート自体の品質と敷設施工の品質の両面をしっかりと評価することが肝要だ。折角防草シートを敷設したのに、シートの重ね合わせ部などから雑草が生えてきてその処理に却って手間がかかる、そんな事態は避けたいものだ。
引用:一般社団法人新エネルギーO&M協議会(JOMARE)進化する雑草対策 No.11
安価で薄いシートを選ぶと、スギナやチガヤなどの強壮雑草にシートを突き破られてしまいます。また、シートの重ね幅が足りなかったり、固定ピンの隙間から光が漏れたりするような「雑な施工」をしてしまうと、そこから雑草が大量に発生してしまいます。
防草シートを選ぶ際は、「シートの耐久性(品質)」と「隙間を作らない丁寧な施工(技術)」の2つが揃って初めて、完全な雑草対策となることを覚えておきましょう。
まとめ:あなたの状況に合った雑草対策を選ぼう
しつこい雑草の悩みを解決するための対策について解説しました。
- 生えたら刈る(即効性はあるが、労力と継続的なコストがかかる)
- 除草剤を使う(効率的だが、適切な知識と周囲への配慮が必要)
- 防草シートを敷く(初期費用はかかるが、長期的なメンテナンスフリーを実現できる)
「今年はもう草刈りで苦労したくない」 「将来的なコストや手間を減らしたい」
そうお考えであれば、除草剤の適切な活用や、リースを活用した防草シートの導入など、長期的な視点での対策を検討し始めるベストなタイミングです。ご自身の敷地の状況や予算に合わせて、最適な雑草対策を選択してください。

